第3回 財産棚卸をしない遺言書は機能しない 香川県・徳島県の相続実務から見た資産把握の完全手順
香川県17市町および徳島市・鳴門市の相続実務では、遺言書作成後に未把握財産が発見され、

「墓じまい」「家じまい」「土地じまい」など、人生の後始末としての"じまい"が注目される一方で、実際には「やろうと思っているけど進まない」という人が少なくありません。
なぜ"じまい"はスムーズに進まないのか?
そこには、家族の感情、相続の問題、費用負担、そして放置によるトラブルなど、さまざまな事情が複雑に絡んでいます。
この記事では、じまいをためらう心理的な要因や、手続きの難しさ、そして対応を怠ったことで生じる実際のトラブルについて、具体的なケースをもとにわかりやすく解説します。
■ 目次
1. "じまい"が進まない本当の理由とは

"じまい"が進まない背景には、単なる「忙しいから」「後回しにしている」というだけではなく、次のような心理的・実務的な壁があります。
感情と現実が交錯し、結果として何年も放置されるケースが増えています。
2. よくある感情的対立と家族のすれ違い

"じまい"には、財産価値だけでなく「思い出」や「家族の歴史」がついて回ります。
そのため、次のような感情の衝突がよく起きます。
特に相続人が複数いる場合、それぞれの価値観・感情が異なるため、「誰も手を出せないまま時間だけが過ぎる」という状況に陥りがちです。
3. 相続・手続き・費用の現実

"じまい"には、感情の問題だけでなく、法的・経済的な課題もついてきます。
こうした事務的ハードルの高さが、"じまい"を一段と遠ざけてしまうのです。
4. 放置が招くリスクとトラブル事例
何年も"じまい"を放置することで、以下のような問題が現実に起きています。
■ 空き家が老朽化して倒壊寸前に
地方の実家を10年以上放置。近隣住民から「瓦が落ちてきそう」「草が伸びて害虫が出る」と苦情が出て、行政が"特定空き家"として指導。固定資産税が6倍になったケースも。
■ 墓石が倒れ、他人にケガをさせた
山間部の古い墓を放置していたところ、大雨によって墓石が倒壊。たまたま訪れた別家の親族がケガを負い、損害賠償トラブルに発展。
■ 名義が曖昧な山林で所有者不明扱いに
曽祖父名義のまま放置された山林が、相続登記未了で所有者不明土地として扱われ、将来的に収用や共有解消の対象になった。
こうしたケースは決して特別なものではなく、「どの家庭にも起こりうること」と言って過言ではありません。
5. まとめ:「今」やらないリスクを直視する
"じまい"は感情的にも、手続き的にも決して簡単なものではありません。
だからこそ、「あとで」と思っているうちに状況が悪化し、家族の負担や社会的トラブルへとつながってしまうのです。
必要なのは、「迷惑をかけたくない」という気持ちを形にしていくこと。
小さな一歩で構いません。まずは、現状を把握する、親族と話す、専門家に相談する、そうした行動が"じまい"を前に進める鍵となります。

次回は、実際に"じまい"を決断した人々の声や事例を紹介しながら、「やってよかった」という視点で考えていきます。
香川県17市町および徳島市・鳴門市の相続実務では、遺言書作成後に未把握財産が発見され、
まんのう町のように高齢化が進み、若年層が減少している地域では、
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相続登記義務化により、「知らなかった」では済まされない時代になりました。
固定資産税の明細に知らない名前が記載されていたら、それは"登記未了"のサインかもしれません。放置すれば相続人が増え続け、将来の手続きは極端に困難になります。本記事では、放置リスクと具体的な調査手順を、実例を交えて解説します。
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認知症による財産凍結も、相続時のトラブルも、元気なうちにしか防ぐことはできないからです。