【香川県全域と徳島市、鳴門市の生前対策】保険金と遺言書を上手に組み合わせる家族思いの方法
「生命保険があれば遺言書はいらない」と思っていませんか?実は、保険金と遺言書を上手に組み合わせることで、ご家族の生活をより確実に守ることができます。香川県高松市の司法書士が、保険金と遺言書の関係について、わかりやすく解説します。
遺言書を作成するうえで最も重要なのが、財産の内容を正確に把握することです。不動産や預貯金だけでなく、相続トラブルの原因となる「意外な財産」も棚卸しが必要です。この記事では、書くべき財産と書かない方がいいケース、注意点を具体例とともに解説します。
📚目次
1. はじめに──「財産の棚卸し」が遺言書作成の要
遺言書を作る前に、まずしておきたいのが自分の財産を"棚卸し"することです。
どれだけ立派な文案を作っても、実際に持っている財産の情報が曖昧では、相続手続きはスムーズに進みません。
また、相続人が知らない財産があると、「隠していたのでは?」といった疑念が生じ、家族間のトラブルに発展するリスクもあります。
棚卸しは、遺言の実効性を高めると同時に、"安心を遺す"行為でもあるのです。
2. 書くべき財産①:不動産(土地・建物)
不動産は相続財産の中でもトラブルが起きやすく、特に名義変更(相続登記)に時間と労力がかかるため、遺言書には必ず記載しておきたい項目です。
書く際のポイント:
不動産の評価額は相続税の計算にも関係しますが、評価は時期によって変動するため、金額よりも物件の特定ができる情報を優先しましょう。
3. 書くべき財産②:預貯金・現金
預貯金は多くの方が保有している財産で、相続時に具体的な分割がしやすいため、記載しておくことで遺言の実現性が高まります。
書く際のポイント:
なお、定期預金やネット銀行の口座も忘れずに棚卸ししましょう。
4. 書くべき財産③:有価証券・保険・その他金融資産
株式や投資信託、生命保険といった金融商品も忘れてはならない財産です。
書く際のポイント:
※保険金は「受取人指定型」の場合、遺産分割の対象外になる点にも留意が必要です。
遺言では「誰が受取人になっているか」も把握しておくと安心です。
5. 書くべき財産④:形見・デジタル資産・ペットなど
見落とされがちな財産の中に、形見や想い出の品、デジタル資産、ペットなどがあります。
具体例:
これらは金銭的な価値だけでなく、感情面で重要な意味を持つ財産です。
遺言書に「形見分け」の一文を入れるだけでも、家族の心理的な負担を減らせます。
6. 書かない方がいいものとその理由
一方で、遺言書にあえて書かない方が良いものもあります。
① 流動的な内容
→変化があった場合に遺言の内容が齟齬をきたす可能性があります。
② 感情的な評価・批判
→相続人間の対立を深めるリスクがあります。どうしても書きたい場合は別紙や付言事項としてやわらかく伝えるのが賢明です。
③ 法的効力を持たない希望
→遺言書に記す場合は、明確かつ実現可能な形にする必要があります。希望を伝えたいだけであれば、エンディングノートに記載する方が適切です。
7. おわりに──棚卸しが"家族の未来"を守る
財産の棚卸しは、単なるリストアップ作業ではありません。
家族に何を遺し、どんな想いで託したいのかを整理する大切な時間です。
特に、不動産や金融資産は手続きに直接影響するため、遺言書には明確かつ正確な記載が求められます。分からない場合には、専門家に相談しましょう。
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