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【第9回】エンディングノートと遺言書の違い|想いを伝える生前整理の基本

2025年07月28日

香川県高松市でも注目が高まる生前整理の手段として「エンディングノート」と「遺言書」があります。それぞれの役割と効力の違いを理解することで、円満な相続や終活が実現します。本記事では両者の違いや併用のポイントを司法書士が詳しく解説します。

目次

  1. エンディングノートとは?目的と記載内容
  2. 遺言書とは?法的効力と必要性
  3. 2つの違いと併用するメリット
  4. エンディングノートに書いておきたいこと
  5. 遺言書の種類と作成のポイント
  6. 香川県での終活サポート事例
  7. まとめ:想いと手続きを両立させる終活
  8. 無料相談のご案内(CTA)

1. エンディングノートとは?目的と記載内容

 エンディングノートは、自分の死後に家族が困らないようにするための"人生の記録帳"です。法的効力はありませんが、以下のような内容を自由に書き残せます:

  • 医療・介護についての希望
  • 葬儀やお墓についての希望
  • 財産の一覧と所在
  • 連絡してほしい人のリスト
  • 家族へのメッセージ

 自由に書けるため、自分の人生を見つめ直す機会にもなります。

2. 遺言書とは?法的効力と必要性

 一方、遺言書は法的効力を持ち、相続や遺産分割に関して効力を発揮します。主に以下の内容を記載します:

  • 相続人ごとの財産配分
  • 遺贈(相続人以外に遺産を渡す)
  • 遺言執行者の指定

 遺言書には民法上の厳格なルールがあり、形式不備があると無効になる恐れがあるため、専門家のサポートを受けるのが安心です。

3. 2つの違いと併用するメリット

 併用することで、想いと手続きをバランスよく残すことができます。

4. エンディングノートに書いておきたいこと

  • 医療の希望(延命治療の可否)
  • 認知症になった場合の対応希望
  • ペットの世話を誰に頼むか
  • パソコンやスマホのパスワード
  • 家族への感謝の言葉や人生の振り返り

 香川県内でも、家族に「何をどう整理すればいいか分からない」と相談を受けることが多く、ノートの活用をすすめています。

5. 遺言書の種類と作成のポイント

  • 自筆証書遺言:本人が全文を手書き。2020年から一部財産目録はパソコンでも可に。
  • 公正証書遺言:公証役場で作成。原本を公証人が保管するため、紛失・改ざんリスクが低い。
  • 秘密証書遺言:本人が作成し、公証人に提出。利用頻度は少なめ。

【ポイント】

  • 財産の内容を正確に書く
  • 相続人・受遺者の特定を明確に
  • 日付・署名・押印を忘れずに

6. 香川県での終活サポート事例

【事例1】○○市在住の女性 認知症が心配な母のため、エンディングノートを活用。家族が希望を把握し、スムーズに対応。

【事例2】△△町の70代男性 自筆遺言とノートを併用。財産配分は法的に指定し、心情はエンディングノートで伝達。家族が「安心して動けた」と評価。

7. まとめ:想いと手続きを両立させる終活

 エンディングノートと遺言書は、役割が異なるからこそ「どちらも準備しておく」ことが理想的です。

 家族への想いと、法的に必要な手続きの両方を整理することで、自分らしい終活と安心の相続が実現します。

 アイリスあんしん終活相談所では、ノートの書き方指導から遺言書作成のサポートまで幅広く対応可能です。

8. 無料相談のご案内(CTA)

エンディングノートや遺言書の作成について、無料相談を随時受け付けています(完全予約制)。

  • 📞 電話予約:087-873-2653
  • 🌐 フォームからのご相談はこちら
  • 土日祝も対応可能です。

相続税や不動産、登記のご相談は、毎月第3水曜の無料相談会もご活用ください。

アイリスあんしん終活相談所

香川県高松市を中心に注目されている家族信託と遺言書。どちらも相続や財産管理に有効ですが、目的や効力、手続きが異なります。この記事では、それぞれの特徴や活用場面を比較しながら、家族の想いと法的手続きを両立させるための生前対策を詳しく解説します。