なぜ「いい大学・いい会社」は崩壊したのか|1970年生まれ世代が見た社会の転換点
結論から言うと、「いい大学に入り、いい会社に就職すれば安泰」という時代の"正解"は、すでに1990年代前半には崩壊していました。

結論から言うと、「いい大学に入り、いい会社に就職すれば安泰」という時代の"正解"は、すでに1990年代前半には崩壊していました。
にもかかわらず、その価値観だけが長く残り続けた結果、多くの人が「努力したのに報われない」という構造に直面し、現在の日本社会、さらには相続や資産承継の問題にまで影響を及ぼしています。
本記事では、1970年生まれ・第2次ベビーブーム世代の実体験をもとに、なぜこの"正解"が崩壊したのか、その構造的な理由を解説します。
■ 目次
1. 親世代が信じた「成功モデル」とは何だったのか

私が子どもの頃、親から繰り返し言われた言葉があります。
「いい高校に入り、いい大学に進み、いい会社に就職しなさい。そうすれば人生は安泰だ」と。
これは単なる家庭の方針ではなく、当時の日本社会における"共通認識"でした。
背景にあったのは、高度経済成長期から続く右肩上がりの経済です。
企業は成長し続け、終身雇用と年功序列が機能していた時代。
一度大企業に入れば、基本的には定年まで安定した生活が約束されていました。
つまり、「学歴=安定した人生への切符」という構造が、社会全体として成立していたのです。
2. バブル景気が生んだ"就職神話"

大学に入学した1990年頃、日本はまさにバブル景気の絶頂期でした。
先輩たちは複数の企業から内定を得るのが当たり前。
「5社内定」などという話も、決して珍しいものではありませんでした。
この状況は、「いい大学に入れば、いい会社に入れる」という成功モデルを、さらに強固なものにしました。
企業側も大量採用を行っており、細かい人物評価よりも「学歴」という分かりやすい基準で人材を選別することが合理的だったのです。
この時点で、すでに学歴は"能力の証明"というより、"効率的な選別ツール"として機能していました。
3. バブル崩壊による価値観の断絶

しかし、この構造は長くは続きませんでした。
私が卒業を迎えた1994年、日本はバブル崩壊の真っ只中にありました。
企業は一転して採用を絞り込み、状況は激変します。
「2人に1社」と言われるほど就職は困難になり、かつての"売り手市場"は完全に消滅しました。
ここで起きたのは、単なる景気後退ではありません。
社会が提示していた"正解"そのものが崩壊したのです。
それまでの価値観を信じて努力してきた人たちにとっては、まさに前提が覆される出来事でした。
4. 「努力すれば報われる」はなぜ崩れたのか

この変化がもたらした最大の問題は、「努力と結果の関係」が断ち切られたことです。
それまでの社会では、
・良い学校に入る
・努力して勉強する
・良い企業に就職する
という一直線のルートが存在していました。
しかしバブル崩壊後は、同じ努力をしても同じ結果が得られない時代に入ります。
これは個人の問題ではなく、構造の問題です。
つまり、「努力が足りない」のではなく、
努力が報われる仕組みそのものが壊れてしまったのです。
5. 就職氷河期という現実

この構造変化を象徴するのが、いわゆる「就職氷河期」です。
企業は新卒採用を大幅に絞り、正社員としての雇用機会が急激に減少しました。
一方で、非正規雇用が拡大し、安定したキャリアを築くことが難しくなります。
重要なのは、これは一時的な現象ではなかったという点です。
この時期に社会に出た世代は、その後の賃金・キャリア形成においても不利な状況を引きずることになります。
そしてその影響は、現在の年金問題や相続問題にも連続しています。
6. なぜ誤った"正解"は残り続けたのか
本来であれば、社会の前提が崩れた時点で、新しい評価基準へと移行すべきでした。
しかし現実には、「学歴重視」の考え方はその後も長く残り続けます。
その理由はシンプルです。
制度は急には変わらないからです。
企業の採用方法、教育システム、資格制度——
これらは一度構築されると、強い慣性を持ちます。
結果として、実態と合わない"古い正解"が、そのまま使われ続けることになったのです。
7. 相続・生前対策へとつながる問題の本質

ここまでの話は、単なる就職や学歴の問題では終わりません。
実は、この構造はそのまま「お金」と「資産」の問題へとつながっていきます。
・安定した収入を得られなかった世代
・一方で資産を蓄積してきた上の世代
このギャップは、相続の現場で顕在化します。
本来であれば、資産はスムーズに次世代へ引き継がれるべきですが、現実には制度や税制の影響により、それがうまく機能していません。
つまり、
「正解の崩壊」は、人生設計だけでなく、資産承継の問題にも直結しているのです。
■ まとめ
・「いい大学・いい会社=安泰」はバブル崩壊と少子化で崩壊した
・努力が報われないのは個人の問題ではなく構造の問題
・学歴社会は合理性の名残として存続している
・その歪みは、現在の相続・資産承継問題にもつながっている

結論から言うと、「いい大学に入り、いい会社に就職すれば安泰」という時代の"正解"は、すでに1990年代前半には崩壊していました。
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