平日9時~18時 土10時~15時 時間外対応可能

【第5回】相続登記義務化と不動産対策|空き家・名義変更の実務とポイント

2025年07月18日

2024年から全国で相続登記の義務化が始まり、香川県高松市でも不動産の名義変更をめぐる相談が増えています。本記事では、空き家・農地・山林などの生前対策と、登記をスムーズに行うための実務的なポイントを司法書士が詳しく解説します。

目次

  1. 相続登記義務化とは?いつから・誰が対象?
  2. 義務違反による罰則とリスク
  3. 生前にできる不動産対策とは
  4. よくあるご相談と対応例
  5. 香川県内での登記実務の流れ
  6. まとめ:放置せず早めの準備を
  7. 無料相談のご案内(CTA)

1. 相続登記義務化とは?いつから・誰が対象?

 2024年4月から、不動産を相続した人は「取得を知った日から3年以内」に登記を申請することが義務化されました。

 義務対象者は、相続人として不動産の所有権を取得した全員が含まれます。遺産分割協議が未了でも、最低限の申告が必要となるケースもあります。

2. 義務違反による罰則とリスク

 登記申請を怠った場合、10万円以下の過料(罰金)を科される可能性があります。特に以下のような事例は注意が必要です:

  • 複数人での相続で話し合いが進まない
  • 不動産の存在を見落としていた
  • 遺言書が見つかっていない

 罰則に加え、不動産の売却や融資、解体・再建築にも支障をきたすため、登記の遅延は大きなリスクです。

3. 生前にできる不動産対策とは

 生前対策として有効なのが、不動産の事前整理・登記情報の確認・遺言書による指定です。

登記名義の確認

  • 古い登記簿で亡くなった先代の名義のままになっていないか?

不動産の用途と評価の把握

  • 空き家や農地は維持コストや税金も検討ポイントに。

遺言による不動産指定

  • 相続人間でトラブルを防ぐため、誰がどの不動産を取得するかを明記しておくと安心です。

4. よくあるご相談と対応例

【事例1】 高松市郊外に空き家を所有していた方が亡くなり、県外在住の相続人が登記義務を知らず放置。役所から督促が届いた後、過料を避けるため急ぎ手続きを依頼されました。

【事例2】 香川県西部に複数の山林があり、地番が不明瞭で調査に時間がかかったものの、当所で地積測量図・公図を活用して無事に登記完了。中には「事故簿」と呼ばれる電子化できていない登記簿のものも存在し、書面申請で行うしかないものも含まれていました。

これらのように、放置や情報不足によって大きな負担となるケースが増えています。

5. 香川県内での登記実務の流れ

  1. 登記簿謄本の取得と名義人の確認
  2. 相続関係図の作成(戸籍・除籍の収集)
  3. 固定資産評価証明書・地番調査
  4. 遺言書の確認または遺産分割協議書の作成
  5. 相続登記の申請

手続きには数週間〜数ヶ月を要することもあり、早めの準備が成功のカギです。

6. まとめ:放置せず早めの準備を

 不動産の相続手続きは、家族が疲弊しやすい分野です。生前に不動産情報を整理し、登記の準備をしておくことで、大切な財産を守ることができます。

 香川県高松市を中心に、生前対策・登記サポートの実績がある「アイリスあんしん終活相談所」にぜひご相談ください。

7. 無料相談のご案内(CTA)

相続登記・不動産の名義変更などの無料相談を随時受付中です(完全予約制)。

  • 📞 電話予約:087-873-2653
  • 🌐 フォームからのご相談はこちら
  • 土日祝日も可能な限り対応いたします。

相続税や不動産評価の不安がある方は、毎月第3水曜開催の「相続法律・税務無料相談会」もぜひご活用ください。

  • 専用電話:087-813-8686
  • 詳細ページ:相談会の詳細を見る

アイリスあんしん終活相談所