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【第4回】空き家対策に使える公的制度と補助金──費用負担を軽くする支援策まとめ

空き家の活用や処分を考えるとき、多くの方が最初に直面するのが「お金の問題」です。
「リフォームしたいけど費用が高そう」
「解体して更地にしたいけど、予算が足りない」
「売るにも修繕が必要で、どうしていいかわからない」
このような空き家に関する金銭的な不安は、全国の所有者に共通する悩みです。
しかし実は、国や自治体には空き家の解体・リフォーム・活用に使える補助金や支援制度が多数用意されています。
うまく活用すれば、自己負担を大幅に減らしながら、空き家問題を前向きに解決することが可能です。
今回は、空き家対策に使える主な補助金制度、公的サポート、さらに活用の際に頼れる専門家についてわかりやすく紹介します。
目次
- 補助金を使うことで空き家活用は加速する
- 空き家に使える主な補助金制度(国・自治体)
- 解体・除却支援制度とは?
- リフォーム・利活用支援制度の例
- 相談できる窓口と専門家の役割
- 成功事例:自治体支援を活用して再生された家
- まとめ:制度を知ることで"やらない理由"がなくなる
1. 補助金を使うことで空き家活用は加速する

空き家の解体費用は、構造や立地によっては数100万円以上かかることもあります。
また、利活用のために必要なリフォームも数十万円から数百万円単位の出費になることが多く、放置される一因となっています。
しかし、国土交通省をはじめ、各市区町村ではこうした空き家の活用促進のために、解体・改修・利活用にかかる費用を一部補助する制度を導入しています。
「お金が理由で手が出せなかった」という人こそ、これらの制度を知ることで、解決への一歩を踏み出せます。
2. 空き家に使える主な補助金制度(国・自治体)
補助金制度には大きく分けて以下の3つのタイプがあります。

これらは自治体ごとに条件や補助額が異なりますが、最大で100万円〜200万円程度の補助を受けられる場合もあります。
3. 解体・除却支援制度とは?

近年、増えているのが「特定空き家」に指定された物件の除却支援です。
◆ 特定空き家とは?
- 倒壊や衛生上の危険がある
- 景観を著しく損ねる
- 周辺住民に悪影響を及ぼす可能性がある
こうした空き家に対して、所有者の自主的な解体を促すための補助金が用意されています。
例)東京都大田区の除却支援制度(令和6年度)
- 補助対象経費の2/3(上限150万円)
- 施工前に申請が必要
- 建物の築年数や構造に条件あり
4. リフォーム・利活用支援制度の例
売却や賃貸の前提となるリフォーム費用を補助する制度も注目です。
例)長野県松本市「空き家再生支援補助金」
- 耐震補強や水回り改修などに対して最大100万円補助
- 入居者または移住者とのマッチングも支援
- NPOと連携したワンストップ相談体制
例)高知県「移住者向け空き家改修支援」
- 県外からの移住者が対象
- 改修費最大200万円(地域によって加算あり)
- 改修後の住宅として最低5年の居住が条件
こうした制度は、「地元に戻って住んでほしい」「地域に人を呼び込みたい」と考える自治体ほど充実している傾向にあります。
5. 相談できる窓口と専門家の役割

補助金の申請には、複雑な書類作成や条件確認が必要になることもあります。
その際に力になってくれるのが、以下のような相談窓口や専門家です。
- 各市町村の空き家対策窓口
- 空き家バンクの担当部署
- 司法書士(相続登記)
- 建築士・工務店(リフォーム見積)
- 宅建士・不動産業者(賃貸・売却仲介)
複数の支援制度を組み合わせることも可能なので、「とりあえず市役所に相談してみる」ことがスタートになります。
6. 成功事例:自治体支援を活用して再生された家
◆ 事例:京都府与謝野町
築60年の木造住宅を所有していたが、相続後5年以上放置されていた。
倒壊の危険があり「特定空き家」指定直前だったが、町の除却補助制度(上限100万円)を活用して解体。
更地になった土地は月極駐車場として再活用され、年間20万円の収入を得ている。
「空き家のままでは誰も見向きもしなかったが、補助制度があったから動けた」と所有者は話しています。
7. まとめ:制度を知ることで"やらない理由"がなくなる
空き家対策において、補助金や公的制度は非常に心強い味方です。
- 解体もリフォームも、実は補助がある
- 地域によってはさらに手厚い支援も
- 専門家や役所をうまく活用すれば負担も軽減できる
「お金がないから放置している」という状況こそ、制度を調べてみる価値があります。
次回は、「相続と登記を済ませてはじめて動ける!空き家の"法的準備"とは?」をテーマに、空き家対策の最重要ステップを解説します。

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