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【第4回】「“正しさ”に振り回されないために」〜自分軸で生きるヒント〜

2025年10月19日

「何が正しいのか分からない」
「自分の意見を言うのが怖い」
「つい他人の価値観に合わせてしまう」

現代社会では、あらゆる場面で"正しさ"が求められ、誰かの「正論」が私たちの行動や思考を縛ることがあります。
ネット上には正義を語る声が溢れ、職場や家庭でも、何が正解なのか悩む瞬間は多いものです。

本記事では、そんな"正しさ疲れ"から自由になるための「自分軸」の作り方について解説します。
他人の正しさに振り回されず、自分にとっての「本当に大切なこと」に正直に生きるためのヒントを、やさしくお伝えします。

目次

  1. 他人の正しさが重荷になるとき
  2. 正しさに敏感すぎる現代人
  3. 「自分軸」とは何か?
  4. 自分軸を育てる3つの実践法
  5. 自分軸で生きると何が変わるのか
  6. おわりに:正しさより、やさしさを

1. 他人の正しさが重荷になるとき

 たとえば、職場で「そんなの社会人として当然だよ」と言われたり、SNSで「あなたの考えは非常識」と断罪されたとき――。

 言われた内容が正論であるほど、反論できずに自分を責めてしまいがちです。
 しかし、それは本当に自分にとっての"正しさ"でしょうか?

 他人の「べき論」や「マイルール」に従いすぎると、自分の気持ちや価値観が見えなくなり、心が摩耗していきます。

2. 正しさに敏感すぎる現代人

 現代は、情報が過剰な時代。
 検索すれば「こうすべき」「これが正解」という記事が無数に出てきます。

 さらに、SNSでは他人の成功体験や正義感が可視化されやすく、それを見た人は「自分は間違っているのでは」と不安になります。

 こうした背景から、多くの人が"正しさ依存"の状態に陥りがちです。
 その結果、自分の本音よりも「間違えないこと」を優先するようになり、自由な思考や選択ができなくなってしまいます。

3. 「自分軸」とは何か?

 「自分軸」とは、他人の価値観に流されずに、自分で判断し、自分の基準で選び取っていく姿勢です。

  • 自分は何が好きか
    ・どんな生き方を望んでいるか
    ・どこまでが許容範囲で、何が嫌なのか

 これらを自分自身の言葉で把握しておくことが、自分軸の基礎になります。
 もちろん、すべてに自信を持つ必要はありません。
 揺らぎながらも、少しずつ「私はこう思う」と言える状態を育てていくことが大切です。

4. 自分軸を育てる3つの実践法

●①「好き」と「違和感」に素直になる

何が好きで、何に違和感を覚えるのか。
毎日の中で意識して感じ取り、メモしてみましょう。
小さな「これは心地よかった」「これは違和感があった」という感覚を丁寧に拾うことが、自分らしさの土台になります。

●② 「誰の声か」を区別する

何かを選ぶとき、「こうすべき」という声が浮かんだら、それは自分の声なのか、誰かの声なのかを問いかけてみましょう。

たとえば、「失敗してはいけない」「甘えるな」という言葉がよぎったとき、
それは親や教師、過去の職場の上司の価値観かもしれません。

その価値観をいったん距離を取って眺めるだけでも、判断の幅が広がります。

●③ 自分に「問い」を投げかける習慣

「本当はどうしたい?」
「これは私にとって心地よい選択か?」
「今の自分に必要なのは安心?挑戦?休息?」

こうした内省の問いかけを日常に取り入れることで、自分の感情や欲求が見えやすくなります。

5. 自分軸で生きると何が変わるのか

 自分軸を持ち始めると、次のような変化が生まれます。

  • 他人の評価や批判に過剰に動じなくなる
  • 自分の言葉で話せるようになる
  • 人間関係に無理がなくなる
  • 「何となく違う」を我慢しなくなる
  • 疲弊ではなく、納得で動けるようになる

 つまり、他人の正しさではなく、自分の納得感を基準に動けるようになるのです。
 その結果、人生がぐっと「自分のもの」になっていきます。

6. おわりに:正しさより、やさしさを

 社会には、さまざまな「正しさ」が存在します。
 でも、その全部を引き受ける必要はありません。
 自分にとっての小さな「心地よさ」や「納得感」を大事にすることも、立派な選択です。

 ときに、正しさは人を傷つけます。
 けれど、やさしさは、人の心を守ります。

 あなたが「正しさ」に疲れたときは、ぜひ自分のやさしさに立ち返ってみてください。
 そこに、あなただけの「本当の正しさ」があるはずです。

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