香川県の相続手続きで、見落としがちな"落とし穴"に気づいていますか?登記・相続税・遺産分割で後悔しないために、香川県 高松市の司法書士・税理士による無料相談会(毎月第3水曜開催)でプロに相談しましょう。90分対応・完全予約制。
【第3回】遺産分割協議書とは?~書き方の基本とトラブルを防ぐ注意点~

遺産分割協議書は、相続人全員の合意内容を明文化する重要な書類です。この協議書がなければ、不動産の名義変更や預貯金の払い戻しといった相続手続きを完了できません。しかし、ただ合意内容を書けばよいというわけではなく、法的な要件を満たしていなければ無効になることも。この記事では、遺産分割協議書の基本構成から実務上の注意点まで、専門家の視点でわかりやすく解説します。
■目次
- 遺産分割協議書とは何か?
- 遺産分割協議書の基本構成と必要記載事項
- よくある記載ミスとその影響
- 実務で役立つ「添付書類」と「押印」の注意点
- 書式と文例の紹介
- 遺産分割協議書が不要なケースとは?
- 【無料相談受付中】協議書作成は専門家にお任せください(CTA)
1. 遺産分割協議書とは何か?

遺産分割協議書とは、相続人全員が「誰がどの財産を相続するか」を合意し、その内容を書面で記録したものです。この協議書があることで、不動産の登記変更や金融機関での口座解約、株式の名義変更などの手続きを進めることができます。
単なる話し合いだけでは、後に「そんな約束していない」といったトラブルが発生する可能性があるため、書面化することが極めて重要です。
2. 遺産分割協議書の基本構成と必要記載事項
協議書には、以下の項目をもれなく記載する必要があります:
- 被相続人の氏名、死亡日、最終住所、本籍地
- 相続人全員の氏名・住所・生年月日
- 相続財産の内容(不動産、預貯金、動産など)
- 財産の分配内容(誰が何を相続するか)
- 協議が成立した日付
- 相続人全員の署名と実印の押印
さらに、協議書の内容に従って登記や金融機関への提出を行うためには、**相続人全員分の印鑑証明書(発行後3か月以内)**も必要です。
3. よくある記載ミスとその影響

遺産分割協議書の作成において、以下のようなミスがあると、法務局や金融機関で手続きが進まないことがあります:
- 不動産の記載が「地番」ではなく「住所」になっている
- 預金口座の支店名や口座番号の誤記
- 相続人の名前に誤字がある(例:旧字体や戸籍上の表記ミス)
- 一部の相続人の署名・押印が欠けている
また、「財産目録」が別紙として添付されている場合には、別紙にも相続人全員の署名押印が必要です。
4. 実務で役立つ「添付書類」と「押印」の注意点
遺産分割協議書と一緒に準備すべき主な添付書類は以下の通りです:
- 被相続人の出生から死亡までの戸籍
- 相続人全員の戸籍謄本
- 相続人全員の印鑑証明書
- 不動産の登記事項証明書
- 固定資産評価証明書(登録免許税の算定に使用)
また、押印には必ず「実印」を使用します。シャチハタなどのゴム印は無効です。印鑑登録されていない印鑑では登記申請が受理されません。
5. 書式と文例の紹介

実際の遺産分割協議書は以下のような形式で作成します(簡略化した文例):
「遺産分割協議書
被相続人 ○○ ○○(昭和○年○月○日生、令和○年○月○日死亡)の遺産について、相続人全員により下記の通り遺産分割協議を行い、合意した。
1.下記不動産は相続人Aが取得する。
(例:所在 ○○市○○町、地番 ○○番○、地目 宅地、面積 ○○㎡)
2.下記預金は相続人Bが取得する。
(例:○○銀行 ○○支店 普通預金 口座番号 ○○○○○)
令和○年○月○日
相続人A 住所・氏名(署名・実印)
相続人B 住所・氏名(署名・実印)
…以下、相続人全員分」
6. 遺産分割協議書が不要なケースとは?
すべての相続で遺産分割協議書が必要になるわけではありません。以下のような場合は、協議書が不要です:
- 相続人が1人だけの場合:協議が成立する余地がないため、単独で相続登記などが可能
- 遺言書がある場合:法的に有効な遺言書に基づいて相続を進めることが可能(ただし、全員の同意で協議に切り替えることも可能)
それでも、「後のトラブル防止」や「第三者への証明資料」として協議書を作成するメリットはあります。

7. 【無料相談受付中】協議書作成は専門家にお任せください(CTA)
「書き方がわからない」「間違えて無効にならないか不安」「相続人の一人が高齢で意思確認が難しい」——そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
アイリス国際司法書士・行政書士事務所(司法書士 橋本大輔)では、
遺産分割協議書の作成から登記・名義変更手続きまで一貫してサポートしています。
✅ 相談無料(要予約)
✅ 戸籍取得・調査の代行可能(相続登記のご依頼を受けた場合のみ)
✅ 相続放棄や登記手続きにも対応
📞お問い合わせはこちら
アイリス国際司法書士・行政書士事務所
司法書士・行政書士 橋本大輔
▶ 電話:087-873-2653
▶ メール:irisjs2021@gmail.com
▶ お問い合わせフォーム:[https://www.irisjs2021.com/]
次回は第4回「相続人の中に話が通じない人がいたら?〜遺産分割協議の進め方と調停・審判の活用法〜」をお届けします。お楽しみに!
最新のブログ記事
さぬき市で生前対策を始めたい方へ。実家の管理、空き家・農地の名義、親の認知症リスクなど、地域ならではの課題を司法書士がやさしく解説します。遺言・家族信託・任意後見・相続登記など重要な手段を整理し、さぬき市の典型家庭に沿った実例も紹介。生前対策は「早めの一歩」で結果が大きく変わります。
【完全版】善通寺市で後悔しない「生前対策」——家族がもめない相続と財産管理の実践ガイド
香川県善通寺市で「生前の備え」を考える人が急増しています。相続登記義務化や空き家問題、判断能力低下への不安など、地域特有の事情で"準備の遅れ"が後々の負担につながるケースが目立ちます。本記事では、善通寺市の状況に即した「遺言」「家族信託」「後見制度」などの最適な生前対策を、専門家の視点で徹底解説します。
【完全版】東かがわ市で始める生前対策 —— 司法書士が解説する「後悔しないための備え」
香川県東かがわ市で、「将来のために何か準備をしておきたい」「家族に迷惑をかけない方法を知りたい」と考える方が年々増えています。高齢化が進む地域だからこそ、元気なうちからの生前対策は家族の負担を大きく減らし、相続トラブルを未然に防ぐ最善の方法です。本記事では、東かがわ市に多いご相談内容や地域事情に触れながら、生前対策の具体的な方法を司法書士の視点でわかりやすく解説します。初めての方にも理解しやすい構成で、今すぐに取り組めるチェックポイントも掲載しました。




