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【三豊市】司法書士が教える実務的生前対策 — 手続きフローと相談時の持ち物完全ガイド

2025年12月14日

生前対策は「資産棚卸→法的整理→税務・承継」の順で進めると漏れが少なくなります。三豊市では農地や空き家が関係するケースが多く、書類準備の段階でつまずきがちです。本記事では司法書士が実務で使う手順と持ち物を整理します。

目次

  1. 生前対策の全体フロー(まず何から始める?)
  2. 資産棚卸の実務ポイント(三豊市で多い財産)
  3. 遺言書の作り方(方式・費用・注意点)
  4. 家族信託の実務(有効なケースと費用感)
  5. 相続登記の実際(義務化対応・最短フロー)
  6. 農地・空き家がある場合の注意点
  7. よくある手続きミスと回避法
  8. よくある質問(FAQ)
  9. 無料相談・相談会のご案内

1. 生前対策の全体フロー(まず何から始める?)

三豊市で生前対策を進める際、実務上おすすめしている流れは次のとおりです。

  • 資産の棚卸(不動産・預貯金・農地・負債)
  • 法的整理(遺言書・家族信託・登記)
  • 税務・承継の確認(相続税・事業承継)
  • 家族との共有・定期的な見直し

いきなり遺言書を作ろうとすると、後から「財産が漏れていた」「登記が未了だった」という問題が起きがちです。まずは現状を正確に把握することが、失敗しない生前対策の第一歩です。

2. 資産棚卸の実務ポイント(三豊市で多い財産)

三豊市のご相談で多いのは、以下の財産です。

  • 自宅不動産(未登記・古い名義のまま)
  • 農地(自作地・貸付農地)
  • 空き家(管理されていない実家)
  • 預貯金・生命保険
  • 借入金・保証債務

特に不動産は、固定資産税の納税通知書だけでは正確な内容が分かりません。登記簿謄本を取り寄せ、名義や持分を確認することが重要です。

3. 遺言書の作り方(方式・費用・注意点)

遺言書には主に次の方式があります。

  • 自筆証書遺言
  • 公正証書遺言

実務では公正証書遺言をおすすめするケースが多くあります。

理由として、

  • 無効になるリスクが低い
  • 家庭裁判所の検認が不要
  • 紛失・改ざんの心配がない

費用は財産額により異なりますが、数万円〜十数万円が目安です。農地や不動産が複数ある場合は、専門家の関与が不可欠です。

4. 家族信託の実務(有効なケースと費用感)

家族信託は、次のようなケースで有効です。

  • 将来の認知症に備えたい
  • 不動産の管理・処分を家族に任せたい
  • 遺言だけでは足りないと感じる場合※遺言は、相続発生時に効力が出るところ、認知症発症から相続発生までの間の期間の財産管理等をしてもらいたい場合に必要となるケースがあります

ただし、すべての方に適しているわけではありません。設計を誤ると、税務・相続で不利になることもあります。費用は内容によりますが、数十万円規模になることが一般的です。

5. 相続登記の実際(義務化対応・最短フロー)

2024年4月から相続登記は義務化されました。放置すると過料の対象になる可能性があります。

相続登記の最短フロー(実務)

  1. 被相続人の戸籍謄本一式を取得
  2. 相続人全員の戸籍・住民票を取得
  3. 固定資産評価証明書を取得
  4. 遺産分割協議書の作成
  5. 登記申請書を作成
  6. 法務局へ申請

この流れを把握しておくと、相談や手続きが非常にスムーズになります。

6. 農地・空き家がある場合の注意点

農地を相続した場合、名義変更だけで終わらないケースがあります。

  • 農業委員会への届出・許可
  • 利用実態の確認
  • 将来の処分・転用の可否

空き家についても、管理不全と判断されると固定資産税が上がることがあります。早めの対策が重要です。

7. よくある手続きミスと回避法

実務で多い失敗例は以下のとおりです。

  • 戸籍の取り漏れで登記が止まる
  • 農地の扱いを後回しにしてトラブル
  • 遺言書を作ったが内容が実情と合っていない
  • 遺産分割協議ができず裁判を実施。その後、別の不動産が見つかるも遺産分割協議審判の内容に、別途協議するとあり、もう一度裁判をすることになってしまった。※弁護士に依頼する際に、登記部分については司法書士との連携をお願いするのが望ましい。
  • 家族に説明せず、相続時にもめる

これらは、事前に専門家へ相談することでほぼ回避できます。

8. よくある質問(FAQ)

Q. 相続登記にかかる費用はどのくらいですか?
A. 登録免許税は固定資産評価額の0.4%が目安です。これに司法書士報酬が加わります。

Q. 遺言書は自筆でも大丈夫ですか?
A. 法的には有効ですが要件が厳しく、実務上は公正証書遺言をおすすめしています。

Q. 農地を相続した場合、必ず耕作が必要ですか?
A. 利用状況によっては農業委員会への届出や指導が必要になる場合があります。


9. (無料相談・相談会案内)

生前対策・相続対策に関する無料相談は随時受付中です(完全予約制)。

📞 電話予約:087-873-2653

🌐 お問い合わせフォームからのご予約も可能です。

📆 土日祝も可能な限り対応いたします。

また、相続税対策・登記相談も含めた無料相談会も開催しています。

・第3水曜開催:087-813-8686(要予約)

相続法律・税務無料相談会の案内

・香川県外の方もオンライン(Zoom)相談対応可

三豊市での生前対策は、早めの準備が将来の安心につながります。お気軽にご相談ください。

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