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「もめる相続」を防ぐ!司法書士が見たトラブル事例と解決策

2025年09月18日

相続は家族の思いが交錯する場面。仲の良い家族でも、財産や気持ちの食い違いから「もめる相続」に発展することがあります。本記事では、司法書士が実際に見たトラブル事例と、その解決策・予防法を分かりやすく解説します。香川県のご家庭でも役立つ、生前対策のヒントが満載です。

目次

1.なぜ相続は「もめる」のか?

2.実際にあった相続トラブル事例

 (1)兄弟間での不公平感

 (2)不動産の共有問題

 (3)認知症と遺言書のトラブル

3.相続トラブルを防ぐための解決策

 公正証書遺言の活用

 生命保険の上手な利用

 不動産の分割方法の工夫

4.香川県特有の相続事情(農地・空き家問題)

5.今からできる「もめない相続」の準備

6.まとめ

1. なぜ相続は「もめる」のか?

 相続は、単なる財産分けではありません。長年の感情の積み重ね、兄弟姉妹の立場の違い、親への想いなどが絡み合うため、たとえ財産が多くなくても争いに発展することがあります。特に香川県のように不動産が主な財産であるケースでは「どう分けるか」が大きな火種になります。

 言葉で「平等」を言うのは簡単ですが、相続人間で平等に遺産を平等に分けるというのは、時として感情論まで発展してしまうこともあります。

2. 実際にあった相続トラブル事例

(1)兄弟間での不公平感

 あるご家庭では、長男が親と同居し介護をしていた一方、他の兄弟は県外に住んでいました。遺産分割の場で「同居していた長男が多くもらうのは不公平だ」との声があがり、話し合いが難航。結果として裁判所の調停に持ち込まれました。
解決策:遺言書で「介護を担った子への配慮」を明記しておけば、不満が生まれにくくなります。

(2)不動産の共有問題

 親が残した自宅を兄弟3人で共有名義にしたところ、売却やリフォームの際に全員の同意が必要となり、意見がまとまらず長年放置されました。固定資産税の負担も偏り、ついに裁判所に分割を申し立てる事態に。
解決策:共有を避け、特定の人が相続して代わりに金銭を分ける「代償分割」を検討するのが有効です。

(3)認知症と遺言書のトラブル

 被相続人が認知症を発症した後に作成した遺言書の有効性をめぐり、相続人同士で争いになったケースもあります。
解決策:早めに公正証書遺言を作成し、公証人と証人の立会いで作ることで有効性が確保されます。

3. 相続トラブルを防ぐための解決策

  • 公正証書遺言の活用
     法的に強い効力を持ち、偽造や争いの余地を減らせます。
  • 生命保険の上手な利用
     現金を受け取れる仕組みは、不動産分割の補填に役立ちます。
  • 不動産の分割方法の工夫
     共有を避ける・代償分割・売却分割など、現実的な選択肢を検討しましょう。

4. 香川県特有の相続事情(農地・空き家問題)

 香川県では農地や空き家の相続が特に課題です。農地は売却や転用が難しく、管理の手間ばかりが残ることもあります。また空き家は放置すれば倒壊や近隣トラブルの原因になり、固定資産税の負担が増す場合もあります。
 司法書士への相談により、相続登記や売却手続き、遺産分割の工夫を早めに進めることが大切です。

5. 今からできる「もめない相続」の準備

  • 遺言書の作成(公正証書推奨)
  • エンディングノートで気持ちを整理(人生の棚卸)
  • 相続人同士の定期的な情報共有
  • 専門家(司法書士・税理士)との相談

6. まとめ

 相続トラブルは、財産の大小にかかわらず誰の家庭にも起こり得ます。司法書士の立場から強調できるのは「早めの準備が最大の防止策」という点です。香川県内でも多くの相談を受けますが、事前に遺言や生前対策を行ったご家庭では、円満な相続が実現しています。ご家族の安心のため、今から一歩を踏み出しましょう。

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