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(論点)人生の岐路に現れるサードマンの正体

2024年02月23日

人生の岐路において、時折現れるサードマン現象というものがあります。有名なものにジョンガイガー著作の「奇跡の生還へ導く人 極限状況の「サードマン現象」 」があります。奇跡の生還をした方に、夢や幻影で、どこからともなくサードマン(第三者)が表れて適切なアドバイスを受けたために、助かったというもの。そんな大ごとな場面でなくても、私たちは「サードマン」に会っているかもしれません。

目次

1.サードマン現象とは

2.サードマンに会った経験

3.まとめ


1.サードマン現象とは

 「「サードマン現象」とは、ジョンガイガー著作の「奇跡の生還へ導く人 極限状況の「サードマン現象」 」の中で、例えば雪山で遭難したとき、例えば船が大破し海に投げ出されたとき、そんな極限状態に現れる"サードマン"。神か霊か幻か正体は明らかでないけれど、現れるのは決まってもうダメだと諦めかけたとき。そして、安全が確保されたときその存在は消えるのです。想像していたのは、スピリチュアル系の類いだったのですが、それらとは異質のものに思えました。興味深いのは、数人で極限状態に陥った場合、その場にいる全員がその存在を同じように感じていること。そうなると、極限状態の脳が作り出した幻とは説明がつきにくいケースがあります。サードマン、一体何者なのでしょうか。

 と、いかにもといった感じの本になっていますが、私たちが人生の岐路に立った時、現れる人も「サードマン」の可能性があります。漫画家の山田玲司氏が話している内容が印象的でした。彼が漫画家を目指す前に美大に進学するために浪人をしていた時に、有名な美術大学の先生が予備校を訪れ、彼の絵をほめたそうです。その後、彼の中にあった様々なこだわりやわだかまりがすっと消えて、漫画家になろうとしました。漫画家になろうとしてもコネもない状態でしたが、有名な出版社の方と出会い、有名漫画家を紹介してもらい、そこのアシスタントをするようになったことが後の人生に大きな影響を与えていると言っていました。

 そうなんです。サードマンは夢や幽霊のような存在ではなく、実際の人として、人生の岐路に立たされた人に適切な方向に導く手助けやアドバイスをしてくれる存在でもあることが分かります。

2.サードマンに会った経験

 私の場合、夢や幽霊といった形ではありません。しかし、高校時代に化学を教えてくれていた先生がいたからこそ、大学は化学の学科を受験しました。大学時代は、化学で飯を食べる意気込みで、いろいろと勉強していましたね。でも、実際に化学系の会社に就職すると、自分が思っていたような感じではありませんでしたが、せっかく業界にいるのだからそこで頑張っていると、Dさんという方が同じ会社に入社してきました。彼は既に以前、この会社で働いていましたが、外資系の会社だったので、オーストラリアの関係会社に単身乗り込んで入社し、その会社を辞めて日本に戻ってきたということでした。

 外資系の会社でしたので、当然本社からアメリカ人が来ます。しかし私は下っ端なので、話をすることもできませんでした。そもそも英語話せませんでしたしね。このようなことが続いている中で、忘れもしません、1995年に「フレームリレー」というインターネットの通信技術を使った通信網が、本社と日本支社との間で交わされるようになり、この時点でインターネットの存在を知りました。1998年には自分でパソコンとダイヤラップのインターネット契約を結び、自宅でネットを始めました。

 インターネットの世界にエンタメだけじゃなく可能性を感じて、会社を辞め、コンプレックスだった英語とネットの知識をつけるためにオーストラリアへ留学することにしました。Dさんのアドバイスが大きかったと思います。(前半終了)

 この後も、サードマン的な存在の方がたくさん出てきますが、書ききれないので割愛します。

 しかし、司法書士を目指し、司法書士試験に合格した後、香川県会では配属研修を経ないと独立開業はできないので、配属研修を受けることにしました。配属先の先輩先生はまさにサードマンでした。「独立開業」の決心を確固たるものにしてくれたからです。

3.まとめ

 山田玲司氏も言っていたのですが、サードマンは得体のしれないものではなく、実は身近に多くいて、常に情報を発信し続けてくれているんじゃないのかと。そして、私たちが、その発信に気づけるか気づけないかの問題だけなんじゃないのかと。彼の考えでいくと、私は既に、両手以上のサードマンに会っていることになります。

 決して死を感じさせるような場面だけに登場するのがサードマンではなく、実際に身近に存在する方たちの言葉に耳を傾けることで、人生がいい方向に大きく開くこともあるのでは、と考えさせられてしまいました。

 あなたもサードマンに会った経験はありますか?隣の人がそうかもしれませんね。耳を傾けてみましょう。

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