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(マーケット視点)WEBマーケティングって士業集客に使えるのか?

2024年05月11日

玉石混合の状態で、SNSの中に「士業のWEBマーケティング」とうたっている業者や、よくわからない会社の公告をよく見かけます。HPの順位をSEO対策で上位表示させるコツなどは、私もやっているので理解ができるのですが、こと「集客」に使えるのかどうか、個人的には、非常に疑問が残ります。この1年間、私が実際に自身のHPで行ってきた内容とその現状の一部をお話したいと思います。

目次

1.WEBマーケティングとは

2.士業の集客にHPは使えるのか?

3.実際のところどうなの?

4.まとめ


1.WEBマーケティングとは

 WEBマーケティングとは、インターネットを活用して商品やサービスを広めたり販売促進したりするためのマーケティング手法のことです。これは、ウェブサイト、ソーシャルメディア、電子メール、検索エンジン、オンライン広告など、インターネット上の様々なプラットフォームやツールを利用して行われます。主な目的は、ターゲット市場にアクセスし、顧客の興味を引きつけ、製品やサービスの認知度を高め、購買行動を促進することです。そのために、様々な戦略やテクニックが使われます。

 

 具体的なウェブマーケティングのテクニックは多岐にわたりますが、いくつか代表的なものを挙げてみましょう。

①SEO(検索エンジン最適化): ウェブサイトやコンテンツを検索エンジンで上位に表示させるための技術や戦略です。キーワードの選定や適切なメタデータの設定、高品質なコンテンツの作成などが含まれます。

➁コンテンツマーケティング: 魅力的なコンテンツを作成し、それを通じてターゲットとなる顧客に価値を提供することで、ブランドの認知度を高めたり、信頼を構築したりします。ブログ記事、ビデオコンテンツ、インフォグラフィックスなどが利用されます。

③ソーシャルメディアマーケティング: 主要なソーシャルメディアプラットフォーム(Facebook、Twitter、Instagram、LinkedInなど)を活用して、ブランドの存在感を高め、顧客とのエンゲージメントを促進します。

④PPC広告: Pay-Per-Click広告は、検索エンジンやソーシャルメディア上で広告を掲載し、クリックごとに広告主が料金を支払う広告形式です。Google AdWordsやFacebook広告などが代表的です。

➄リマーケティング: ウェブサイトを訪れたユーザーに対して、再度広告を表示することで、興味を持ったユーザーのコンバージョン率を向上させる手法です。

⑥メールマーケティング: メールを活用して、顧客に特定の情報やプロモーションを提供することで、顧客との関係を深め、購買行動を促進します。

 これらは一部のテクニックであり、実際のウェブマーケティング戦略はこれらを組み合わせて適切に活用することで効果的な結果を得ることができます。

2.士業の集客にHPは使えるのか?

 一般的に、士業の集客としてWEBマーケティングを活用することで、一定の効果が期待できることが言われています。その内容は、

①情報提供と信頼構築: ウェブサイトを通じて、士業が提供するサービスや専門知識に関する情報を提供することができます。適切なコンテンツを提供することで、顧客は士業の専門性や信頼性を評価し、相談や契約を検討するきっかけとなります。

➁オンラインプレゼンスの強化: ウェブサイトを持つことで、士業はオンライン上での存在感を高めることができます。検索エンジン経由での発見や、他のオンライン広告やプロモーションのリンク先として活用されることがあります。

③クライアント獲得の場所: ウェブサイトは新規のクライアントを獲得するための重要なツールです。特に、検索エンジンからのアクセスやソーシャルメディアを通じての情報発信により、新たな顧客を引き付けることができます。

④顧客関係の強化: ウェブサイトを通じて、顧客との関係を強化することも可能です。例えば、顧客向けのニュースレターやブログ、FAQセクションなどを通じて、顧客が士業との関係を持続的に維持しやすくなります。

➄効果的な情報共有: ウェブサイトを使えば、顧客とのコミュニケーションを効率化し、情報を効果的に共有できます。料金体系やサービスの詳細、営業時間、連絡先などの情報をわかりやすく公開することができます。」

といったものです。もし、1年前の私なら、上記内容についてすんなり受け入れたかもしれませんが、運用を繰り返し見直しながら様々な経験をした今、私見としていえると思うのですが、当たっているものと、短期の戦略として、又は普通のやり方ではまず無理というものがあります。

3.実際のところどうなの?

 2の①から➄を私の私見で見ていきます。

 「①情報提供と信頼構築」について、私が一番先に取り掛かったのが情報発信でした。しかし、情報発信は一方通行的なものであり、これを見て信頼構築に至るまでには、相当な時間がかかると思います。受け取る側に、情報発信の内容がマッチして、さらにどうしてもという状態にならなければ、対象は動きません。

 「➁オンラインプレゼンスの強化」ですが、これは、SEO対策を地道に実施していくことで実現可能です。こちらも私の当初の戦略通り進んでいる状態です。HPのビュー及びクリック数は、当初の状況と比較にならないほど伸びています。先にも書きましたが、これだけでは対象は情報を受け取っても、状況が変わらない限り動きません。

 「③クライアント獲得の場所」になるというのですが、参考にはしてくれるものの(ビューとクリック数で判断)、やはり条件がそろわないと新規顧客の獲得とはいきません。1年で数件獲得でも、一応獲得したことにはなりますから、そういうことであるなら正しいと思います。

 「④顧客関係の強化」は、対象の方が動いた結果として効果があるものだと考えます。この入り口の①から③までの対象が動いて初めて実現されますからね。

 「➄効果的な情報共有」については、賛成です。まさにこの通りになっています。私のHPをみて、県外の同業者の方から問合わせもありましたから。

4.まとめ

 以前のブログでも話をしましたが、マーケティングの答えは自分の手の中にはありません。ユーザーである潜在顧客の中にあります。その動きが読めれば対処のしようもあるというものです。勿論、私はこの1年間、自身のHPを自分で企画・運用しながら統計データも取っています。そこから見えてくるものは、明確な答えではなく、ぼんやりした方向性のみです。具体的な数値や結果、実施した内容については、ここでは書きません。それは私の財産でありノウハウなわけですから。有償で教えてほしいという方がいればお教えいたしますが、その結果が思ったものでなくても、私は責任を負えません。御自身の責任で判断して実施する方がはるかにいいと思います。そうすれば、いやでも「真剣」になりますから。自分で情報収集するようになりますよ。そうなれば、自分の状況に合った戦略が立てれます。

 少し私の統計を言いますと、

 ①海外からの問い合わせ(ZOOM面談を実施) 数件

 ➁遠方から後合わせ 数十件

 ③新規取引差先の獲得 数件

 ④案件の獲得 十数件

です。一番重要なのは、④案件の獲得の単価をどうやって上げていくかということと、件数を増加させるかという点ですが、案件の増加はかなり難しいでしょうね。

 ですが、認知のツールには使えますので、今後も運用していこうと思います。マーケティングとは、すなわち「我慢・忍耐」だと思います。短期的に結果は出ませんから。

 ただし、私は司法書士であり、マーケティングの専門家ではありませんので、その専門の方たちにお願いする価値の判断は、自己責任でお願いいたします。私のやっていない手法を使って、劇的に変化する可能性だってある訳ですからね。

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