平日9時~18時 土10時~15時 時間外対応可能

(マーケット的視点)何か新しい取り組みをするときの手順の重要性

2024年02月17日

何をするにしても、「手順」を誤ると、結果は出ないし、後にまで影響を及ぼします。なぜなら初めての経験は、後の場面にまで尾を引くからです。いい意味で使う場合には、「初動効果」というそうですが、初めて何かする場合には、記憶に残りやすいですよね。勿論、失敗を恐れていては何もできませんが、成功体験が全くない状態での試行錯誤は、判断を誤らせる結果にもなりかねません。どのように初めてマーケティングをする場合の手順について解説したいと思います。

目次

1.手順その1 競合を調べる

2.手順その2 選ばれるためにどうするのか

3.手順その3 広告を行う


1.手順その1 競合を調べる

 競合の動向を調べることはとても重要な第一歩になります。なぜなら、商売全体に言えることなのですが、事業をするということは、そのマーケットの「戦」の参加することを意味します。つまり、「マーケットのいる顧客の争奪戦」「マーケットにいる顧客のお金の争奪戦」「マーケットにいる顧客の時間の争奪戦」そして最後に「マーケットにいる顧客の心の中のポジションの争奪戦(信頼獲得)」なのです。ここでの「戦」に敗れれば、当然、そのマーケットからは撤退を余儀なくされるでしょう。

 この「戦」に勝つためには、まずは「相手を知ること」が重要なのです。

 具体的には、業務競合しているライバル(同種のビジネスを軸に据えていること)を数社ピックアップし、その業務内容を調べることです。わざわざ出向いて「教えて」と言ってもきっと教えてくれないので、例えばHPの順位や評判「強み」、そしてオフラインの広告宣伝など、まずは外部に発信されている情報から調査するといいと思います。

2.手順その2 選ばれるためにどうするのか

 まずは、このタイミングで自身のマーケットに発信するメッセージを作ります。ここでのメッセージには、「何ができるのか」という単純なものではなく、誰に何をどのようにという点をしっかりと考えてください。この部分が一番難しいと思います。なぜかというと、競合と同じ内容では、マーケットにいる顧客には「刺さらない」からです。

 「刺さるメッセージ」を作る方法は、ここでは述べませんが、ヒントは「独りよがりにならないこと」です。「独りよがり」というのは、自分のご都合メッセージという意味です。私もここで失敗したことがあるのですが、作った自分のメッセージが果たしてマーケットの顧客に刺さるかどうかはわかりませんからね。試行錯誤が必要です。

3.手順その3 広告を行う

 インターネットのSNSやWEB広告を使っても、その反応はなかなか見えません。ですので紙の媒体による広告を出します。その理由は、反応がすぐに目に見えるという点です。しかし、注意すべき点が一つあります。それは「士業」の分野では2分化される点です。

 この紙の広告を使う意味は、反応がすぐに見える点と、その時来た顧客がリピーターになってくれることが目論見としてあるからです。

 私の軸の一つである相続に特化した司法書士の場合、基本「スポット」です。ですので、「広告で集客した顧客≠リピーター」なのです。確かに法人登記や法人の顧問税理士などは、リピーターになる場合もあります。スポットのビジネスに広告宣伝費をかけすぎると、とんでもない大やけどを負う可能性もあります。

 私の場合、紹介を通じての法人登記はあるものの、HPを見ての依頼は、今のところありませんが、今後期待したいところです。とはいえ、役員変更は株式会社の場合10年スパンの会社も少なくありませんから、広告による集客は難しいと思い、今のところやってません。

 一般のビジネスであれば広告は効果があるかもしれませんが、私のビジネスでは難しいと思います。今後、収益が安定した場合には、検討の余地ありといった感じだと思います。

最新のブログ記事

私たちは日々、漠然とした不安や悩みに直面します。将来への漠然とした不安、仕事や人間関係の悩み、具体的な解決策が見えないまま抱え込んでしまう問題──これらは誰もが経験するものです。しかし、これらの不安をそのままにしていても、状況は改善されません。大切なのは、不安を具体的な課題へと変換し、解決に向けたアプローチを見出すことです。ここでは、どのようにして漠然とした不安を課題に落とし込み解決に導くのかについて述べたいと思います。

相続税の申告、正直ちょっと面倒…そう思って後回しにしていませんか?ですが今、国税庁がAIを本格活用して無申告者を狙い撃ちにする時代に突入しつつあります。特に相続税に関しては、従来の経験則による調査から、AIを使って「申告漏れがありそうな人」を高精度でピックアップする新しい時代へ。この記事では、国税庁の統計データをもとに、令和元年からの相続税無申告事案の調査件数の推移や、今後の調査精度の向上にどのようにAIが関わってくるのかを解説します。

古代ギリシャの哲学である**ストア派哲学(Stoicism)**が再び注目されています。ストア派哲学は、自己の感情や思考を理性によってコントロールし、外的な出来事に左右されない生き方を目指すものです。本稿では、ストア派哲学の核心的な考え方を紹介し、それが現代の閉塞感を少しでも解消する手助けとなるかを考察していきます。