高松市で確実に進める生前対策|司法書士が教える法的リスク回避と相続準備の実務チェックリスト
生前対策は「余裕があればやる準備」ではありません。
今や"法的義務とリスク管理"の問題です。

認知症対策について相談を受ける中で、私が最も強くお伝えしていることがあります。
それは、
「認知症発症後にできる対策は、ほぼ法定後見しかない」
という厳しい現実です。
預金は凍結され、不動産も売却できず、家族であっても自由にお金を動かせない。
この状態になってからでは、選択肢は極端に狭まります。
一方で、判断能力があるうちであれば、任意後見・家族信託・財産管理契約など、複数の法的スキームを組み合わせた柔軟な設計が可能です。
本記事では、司法書士の実務経験を踏まえ、
「なぜ凍結されるのか」「なぜ後見一択になるのか」「どうすれば回避できるのか」
を法的観点から整理します。
目次
1.なぜ認知症で預金は凍結されるのか(法的根拠)
2.香川県でも増えている財産管理トラブルの実情
3.凍結後に待っている「法定後見」という現実
4.法定後見制度の具体的な制限とデメリット
5.発症前にしか使えない3つの法的対策
6.任意後見と家族信託の実務的な使い分け
7.司法書士等の専門家が関与すべき理由
8.まとめ|財産管理は"事前設計"で9割決まる
1.なぜ認知症で預金は凍結されるのか(法的根拠)

「家族なのに、なぜお金を下ろせないのか」
多くのご家族が最初に疑問を抱く点です。
しかし法律上、預金はあくまで「本人の財産」です。
たとえ配偶者や子どもであっても、当然に代理権はありません。
さらに銀行には、不正払戻しを防止する義務があります。
そのため、判断能力低下の情報を把握した場合、本人保護の観点から口座取引を停止します。
これは銀行の"冷たい対応"ではなく、法的リスク回避のための当然の措置です。
結果として、
・キャッシュカード利用停止
・窓口払戻し不可
・定期解約不可
・名義変更不可
という全面停止状態になります。
2.香川県でも増えている財産管理トラブルの実情

香川県は高齢化率が高く、後期高齢者人口も増加傾向にあります。
それに比例して、
・施設入所費が払えない
・医療費の引落しが止まる
・家族間で管理トラブルが発生
・無断引出しを疑われ親族間紛争へ発展
といった相談が目立ちます。
特に地方では「長男が管理していた」「通帳を預かっていた」という慣習的運用が多く、法的根拠がないまま管理しているケースが少なくありません。
これが後々、大きな紛争の火種になります。
3.凍結後に待っている「法定後見」という現実

判断能力が失われた後に財産を動かす方法は、原則として家庭裁判所への後見申立てのみです。
つまり、
発症後 = 法定後見一択
これが実務上の現実です。
選択肢はありません。しかも、本人保護基準での財産管理となります。

4.法定後見制度の具体的な制限とデメリット
法定後見は「守る制度」であり、「自由に使える制度」ではありません。
主な制限は、
・毎年家庭裁判所への財産報告
・支出は本人利益限定
・相続対策や贈与は原則不可
・不動産売却に家庭裁判所の許可必要
・専門職後見人報酬(月額2万円〜6万円程度)が継続
・途中終了不可(本人死亡まで)(令和8年2月3日時点)
つまり「家族の意思で柔軟に資産運用することはほぼ不可能」です。
生前対策としては極めて不向きと言わざるを得ません。
5.発症前にしか使えない3つの法的対策

だからこそ重要なのが、発症前の準備です。
主な選択肢は以下の3つです。
①任意後見契約
将来の後見人を自分で指定可能。
法定後見より自由度が高い。
➁家族信託
受託者(家族)が柔軟に財産管理・処分できる。
実務上もっとも機動力が高い。
③財産管理委任契約
すぐに代理権を発生させられる即効性のある仕組み。
これらは 判断能力があるうちにしか締結できません。
6.任意後見と家族信託の実務的な使い分け
実務上は単独ではなく「併用」が最適解になることが多いです。
・日常管理 → 家族信託
・身上監護 → 任意後見
・当面のサポート → 委任契約
このように役割分担させることで、法的空白を防ぎます。
ここは専門家による設計が不可欠な領域です。
7.司法書士等の専門家が関与すべき理由

これらの契約は単に書面を作れば良いものではありません。
・法的有効性
・税務影響
・相続との整合性
・家族関係の調整
・登記手続き
総合的な設計が求められます。
司法書士は、財産管理・後見・相続登記の実務を横断的に扱う数少ない専門職です。
そのため、認知症対策の法務設計に最も適した立場にあります。
8.まとめ|財産管理は"事前設計"で9割決まる
認知症は予測できません。
しかし、財産管理の仕組みは設計できます。
発症後に慌てるか、
発症前に備えるか。
この差が、ご家族の負担を大きく左右します。
法定後見に入ってからでは遅い。
それが、現場に立つ司法書士としての率直な実感です。
「まだ元気だからこそ」
今のうちに対策をご検討ください。

(無料相談会のご案内)
生前対策・相続対策に関する無料相談は随時受付中です(完全予約制)。
📞 電話予約:087-873-2653

🌐 お問い合わせフォームはこちら
📆 土日祝も可能な限り対応いたします。
また、相続税対策・登記相談も含めた無料相談会も開催中です:

・第3水曜開催:087-813-8686(要予約)


生前対策は「余裕があればやる準備」ではありません。
今や"法的義務とリスク管理"の問題です。
認知症対策について相談を受ける中で、私が最も強くお伝えしていることがあります。
丸亀市で生前対策を始めるなら、
「不動産」「認知症」「空き家」の3点を最優先で整理することが成功の鍵です。
生前対策の相談で、私たち司法書士が最も多く聞く言葉があります。