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認知症は「相続の問題」ではない ― 香川県で起きている“生活が止まる瞬間”と、家族を守る生前対策 ―

「相続のことは、まだ先の話だと思っていました」
これは、香川県内で認知症に関するご相談を受ける中で、非常によく耳にする言葉です。
確かに、認知症という言葉を聞くと、多くの方は
- 相続
- 遺言
- 相続税
といった「亡くなった後の話」を思い浮かべます。
しかし、現場で実際に起きている問題は、それとは少し違います。
認知症によって本当に困るのは、相続が発生したときではありません。
問題になるのは、
- 本人は生きている
- 昨日まで普通に生活していた
- けれど、ある日を境に"お金が使えなくなる"
という、生活が突然止まる現実です。
本記事では、香川県という地域事情を踏まえながら、
なぜ認知症対策が「相続対策」ではなく「生前対策」なのか、
そして、なぜそれが家族の生活を守ることにつながるのかを、
制度論ではなく生活の視点からお伝えします。
目次
- 認知症で本当に困るのは「亡くなった後」ではない
- 香川県でよくある「生活が止まる瞬間」
- 本人は生きているのに、お金が使えないという現実
- 家族の生活に起きる静かな変化
- なぜ認知症対策は"早すぎるくらい"でちょうどいいのか
- 香川県で認知症対策を考える意味
1.認知症で本当に困るのは「亡くなった後」ではない

多くの方が、認知症と相続を結びつけて考えています。
「認知症になる前に遺言を書けばいい」
「相続で揉めないように準備しておけば安心」
こうした考え方自体が間違いというわけではありません。
しかし、香川県で実際に相談を受けていると、
それ以前の段階で、すでに家族が行き詰まっているケースが非常に多いのです。
- 介護施設の入居費用が払えない
- 医療費や生活費を、子どもが立て替えている
- 本人名義の預金があるのに使えない
相続が始まる前に、生活が立ち行かなくなる。
これが、認知症対策を「相続の問題」とだけ捉えてしまう最大の落とし穴です。
2.香川県でよくある「生活が止まる瞬間」

香川県では、次のような家庭環境が珍しくありません。
- 高齢の親が一人、または夫婦のみで暮らしている
- 子どもは県外に就職・定住している
- 日常の金銭管理は、長年本人が行ってきた
この状態で、ある日突然、
金融機関から「これ以上の取引はできません」と告げられることがあります。
きっかけは、
- 窓口での受け答え
- 書類の理解度
- 家族からの申し出
など、ささいなことです。
一度、金融機関が
**「判断能力に問題がある可能性がある」**と判断すると、
- 預金の引き出し
- 定期預金の解約
- 大きな金額の振替
といった行為が、事実上できなくなります。
3.本人は生きているのに、お金が使えないという現実

ここで、多くの家族が強い違和感を覚えます。
「本人のお金なのに、なぜ使えないのか」
「家族なのだから、代わりに手続きできるのではないか」
しかし、現実はそう簡単ではありません。
- 代理カードを持っていても使えない
- 暗証番号を知っていても引き出せない
- 家族であっても自由に手続きできない
その結果、
介護費用や医療費を、家族が立て替える生活が始まります。
香川県では、
- 地元に残った子どもが介護を担い
- 県外のきょうだいは状況が見えず
- 金銭的・精神的な負担が一人に集中する
という構図が少なくありません。
4.家族の生活に起きる静かな変化

この問題は、突然大きなトラブルとして表面化するわけではありません。
最初は、
「今月だけ立て替えよう」
「そのうち何とかなるだろう」
といった、小さな判断の積み重ねです。
しかし、
- 立て替えが常態化し
- 家族の貯蓄が減り
- 将来への不安が大きくなる
ことで、家族の生活そのものが静かに削られていきます。
そしてこの段階で初めて、
「もっと早く対策しておけばよかった」
という言葉が出てくるのです。
5.なぜ認知症対策は"早すぎるくらい"でちょうどいいのか

認知症対策は、
症状が進んでからでは選択肢が大きく限られます。
なぜなら、
判断能力があるうちにしかできない準備が多いからです。
元気なうちに備えることは、
- 財産を守るため
- 相続を有利に進めるため
ではありません。
本人の生活を止めないため、
そして、家族に無理な負担を背負わせないためです。
6.香川県で認知症対策を考える意味

香川県は、
- 高齢化が進んでいる地域であること
- 家族が物理的に離れて暮らすケースが多いこと
- 金融機関や役所への移動が負担になりやすいこと
といった特徴があります。
こうした地域事情を踏まえずに、
制度だけを知っていても、現実の問題は解決しません。
認知症対策とは、
その人の暮らし方・家族関係・地域性を前提に考える生前対策です。
次回は、
「なぜ認知症になると預金が使えなくなるのか」を、
さらに具体的に掘り下げていきます。
認知症は、決して特別な家庭だけの問題ではありません。
ご自身や大切な家族の生活を守るために、
今、この問題を知ることから始めていただければと思います。


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