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認知症が家族の人生を静かに削っていく ― 立て替え・介護・きょうだい間のズレが生む現実 ―

認知症に関する相談を受けていると、
ご本人よりも先に疲弊していくのは、
家族であることがほとんどです。
第1回では、
認知症によって「生活が突然止まる」という現実を、
第2回では、
なぜ預金が使えなくなるのかという仕組みをお伝えしました。
第3回では、その結果として、
家族の人生にどのような影響が及んでいくのかを見ていきます。
これは決して、
特別な家庭だけに起きる話ではありません。
香川県では、ごく一般的な家庭で、
静かに、しかし確実に進行している問題です。
目次
- 最初は「少しの立て替え」から始まる
- 香川県で多い介護と金銭負担の集中
- きょうだい間で生まれる見えない溝
- 家族の人生設計が後回しになる瞬間
- 相続より前に始まっている"争いの芽"
- 認知症対策は「家族を守る準備」でもある
1.最初は「少しの立て替え」から始まる

認知症による金銭問題は、
いきなり大きな負担として現れるわけではありません。
多くの場合、
- 介護保険の自己負担分
- 医療費
- 日常生活費
といった、
数万円単位の立て替えから始まります。
家族はこう考えます。
「今月だけなら何とかなる」
「そのうち本人のお金で精算できるだろう」
しかし、預金が使えない状況が続けば、
立て替えは一時的なものではなくなります。
2.香川県で多い介護と金銭負担の集中

香川県では、
認知症の介護と金銭負担が、
特定の家族一人に集中するケースが非常に多く見られます。
- 地元に残っている子ども
- 比較的時間の融通がきく家族
- 「近くにいるから」という理由
こうした条件が重なり、
介護もお金も、その人が担うことになります。
一方、
- 県外に住むきょうだいは状況が見えにくい
- 電話や報告だけでは実感が伴わない
というズレが生じます。
3.きょうだい間で生まれる見えない溝
最初は、
「大変だね」「ありがとう」という言葉があっても、
時間が経つにつれて、
少しずつ溝が生まれていきます。
- 立て替え額の説明が難しい
- 領収書を残していない
- 感情的な不満が蓄積する
そして、
「なぜ自分ばかりが負担しているのか」
という思いが強くなります。
この段階で、
家族関係はすでに大きく揺らぎ始めています。
4.家族の人生設計が後回しになる瞬間

立て替えや介護が長期化すると、
影響は家族自身の人生にも及びます。
- 貯蓄が減る
- 仕事の調整を余儀なくされる
- 自分や配偶者の将来設計が後回しになる
特に、
介護を担う世代は、
自分たちの老後を考え始める時期でもあります。
その時期に、
親の問題で身動きが取れなくなることは、
大きな精神的負担となります。
5.相続より前に始まっている「争いの芽」

相続トラブルは、
亡くなった後に突然起きるものではありません。
多くの場合、
- 介護負担の不公平感
- 金銭負担の偏り
- 感情の行き違い
が積み重なり、
すでに家族関係が壊れかけた状態で、
相続を迎えます。
その結果、
「お金の問題」ではなく、
感情の問題として争いが表面化します。
6.認知症対策は「家族を守る準備」でもある
認知症対策というと、
本人のためのものと考えがちです。
しかし、実際には、
家族の人生を守るための準備でもあります。
- 立て替えが続かない仕組み
- 介護とお金の負担が偏らない設計
- 家族関係を壊さないための備え
これらは、
認知症になってからでは整えることができません。
次回は、
多くの人が安心材料として考えている
「よくある認知症対策の誤解」について掘り下げます。
認知症は、
本人だけでなく、
家族全体の問題です。
だからこそ、
誰かが限界を迎える前に、
考えておく必要があります。


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これは、私が司法書士として現場に立つ中で、何度も心の中でつぶやいてきた言葉です。
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これは、香川県内で認知症に関するご相談を受ける中で、非常によく耳にする言葉です。

