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司法書士を目指されている方へ(周りの環境に流されないために)

2023年10月08日

私の受験時代のお話となります。司法書士受験を決めてからというもの、数多くの同調圧力を経験してきました。そして、その同調圧力をコントロールし、かつ、受験会場で最大限の実力を発揮するための施策を構築して実行しました。司法書士を目指されている方のヒントになればと思いお話をしたいと思います。

目次

1.同調圧力のコントロール

2.受験会場での実力発揮最大化計画(フリン効果とマルチタスク)

3.まとめ


1.同調圧力のコントロール

 受験生の中には、友人や知人から「司法書士?今からなってどうするの?」、「司法書士はAIに飲み込まれるからもうオワコン」、「お前に司法書士なんてできるわけないだろ。」「そんな夢みたいなことを言わずに、人勢着実に生きたら?」とか言われたことを経験した方は多いと思います。某予備校の美人講師の先生も経験があると言ってました。もちろん私も経験があります。

 この同調圧力発言を気にしないに越したことはないのですが、まだ学習内容に不安がある状態で上記のようなことを言われると心が揺らいでしまうかもしれません。

 しかしですよ、あなたは司法書士試験に合格して司法書士になると決めたから学習を始めたのではないでしょうか?自分の人生の脚本は自分で書くべきものであると考えます。決して他人にそのペンをゆだねるべきではないのです。強い信念で私は乗り切れた・・・わけではないんですねこれが。

 外から入ってくる情報は、聞いてしまった以上、脳で処理されてしまうんです。そうすると、「あの野郎、あんなこと言いやがって。」と思考に反応が出てしまいます。そのいら立ちは数分という短時間では処理できず、下手をすると1日中考えることだってあります。はっきり言って、勉強の邪魔です。そんな暇があれば、会社法の株券提供公告のケースの暗記をした方がましなんです。頭では分かっているものの、人と付き合っている以上、これは避けられません。ですので、専業で受験をしていた私は、外界とのつながりを最低限に保ちました。また、そのようなことを言った友人の電話番号を順次、着信拒否に設定していきました。受験が終わって携帯を見てみると、ほとんどすべての番号が着信拒否になっていました。

 そして、合格発表後、着信拒否を解消し友人と話をする機会があったのですが、同調圧力発言をしたことすら覚えていませんでした。

 つまり、彼らの発言そのものが無責任なんです。勿論彼らは自覚はしていないと思います。気にしているのは、言われた当事者のみ。これが同調圧力の正体です。

 初めのうちは、なぜそのようなことを人前で話をするのか理解に苦しみましたが、要は「便所の落書き」なんですよね。ですので、事務所を開いてから、しきりに同じようなこと(「(俺はできているが、)お前には無理だよ。」)を言ってくる方もいらっしゃいましたが、全く気にならなくなっていました。(こんなこと言ってくる人は、本当にごく一部で、ほとんどの方はこのようなことは言いません。)

 自分の頭で考えて行動できていれば、大丈夫だと思います。人と比較するから自分の立ち位置が人と比べて悪く感じ、そうすると人を貶めてやろうとするのかもしれませんね。でも、人を貶めても、自分の無知や無能は全く解決できていないことに気づいていないんです。時代の情勢をよく知り、時には仲間に助けてもらいながら自身の能力の限界まで手を打つことで人間は成長するのだと思います。これができていない方は、かわいそうだと思います。

2.受験会場での実力発揮最大化計画(フリン効果とマルチタスク)

 岡田斗司夫ゼミで、携帯電話を使った実験の話がありました。それは、試験会場に携帯電話を持ち込ませなかったグループと、電源を切った状態で持ち込んだグループと比較すると、会場外に携帯電話を置いてきたグループの点数が高かったというものです。

 なぜこのような結果になったのかというと、オーストラリアの大学教授のフリン氏が提唱する「フリン効果」によるものです。1920年代から人間の知能指数は、10年単位で上昇を続けていたのですが、1990年代に頭打ちになり、2010年代から降下し始めたそうです。10年間で平均IQは6から7下がると言われているそうです。この理由が「マルチタスク」化だと言われています。マルチタスクとは、いわゆる「ながら」なんです。2010年代というとスマホが出てからということになります。

 スタンフォード大学では、自分がマルチタスクが得意だと思っている方、例えば音楽聞きながら仕事をした方が調子がいいとか、テレビを見ながら仕事をした方がはかどるとか、スマホを触りながら仕事をしても大した変化はないと言っている人たちを調査したところ、実は、こういった方たちの集中力は低いことが分かったそうです。なぜかというと「注意残余」というものが起因しているからだそうです。脳には切り替え時間が必要であり、映画を見ている最中に数秒間メールを見ると、元の集中力に戻るには数分以上かかるそうです。脳はマルチタスク中にドーパミンを出します(つまり作業の効率を下げると快楽物質で快楽を手に入れられるという報酬がある)。これが「自分はマルチタスクで効率を上げている」と錯覚させてしまうというものです。面白いですね。

 じゃあ、なぜ人間の脳はこのような仕組みになっているのかというと、昔、人間が目の前の獲物や果物や水に集中しすぎると肉食動物に襲われる危険性があったからだと言われています。つまり、我々人類は集中力があるように見えて、物事に集中させないように脳は作られているということらしいです。集中力の高い人類はすでに肉食動物に襲われて絶滅しているため、今の人類の脳の構造がこのようになっているとのことらしいです。

 この後の実験では、携帯電話を近くに置いている人の試験成績が、マルチタスク効果で、持っていないグループに比べて明らかに成績が落ちたそうです。つまり、無意識のうちに気にしているわけです。存在を意識するだけで、脳のリソースの何%かを使ってしまうわけですね。

 私も受験時のことを思い出すと、司法書士試験中に携帯電話が鳴動した場合は、不正受験とみなされ、その場で会場を追い出されます。自分の携帯電話の電源を切っても仮にJアラートが作動するかどうかなんてわからないじゃないですか。だから、毎回、試験官に預けていました。今でも、認定考査などの試験の時は、携帯電話を預けています。

 たまたまですが、私は、司法書士試験に対しシングルタスクに切り替えていたのかもしれませんね。(多分違うと思いますが)

3.まとめ

 さて、まとめると、同調圧力を言っている人間は、本人も意識していないレベルで話をしているので、流されるなら情報遮断すべきです。着信拒否は効果的でしたよ。

 また、マルチタスク効果として、「ながら」の学習は、意識が分散化されることで脳内でドーパミンが分泌され、よく勉強できたと錯覚している可能性があるということ。マルチタスクではなく、集中できる環境を自宅に作り出すことが重要だと思います。

 勉強動画でスタバでコーヒー飲みながら学習している方たちを見かけますが、意外と学習効率落ちているかもしれませんね。

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